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上町断層帯 |
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上町断層帯は、大阪府豊中市から大阪市を経て岸和田市に至る、大阪の真下、大阪の中心部を約42kmにわたって南北に貫く断層帯です。 豊中市→新大阪駅付近で淀川を横断→扇町公園→中之島公園→北浜→(天王寺付近で一旦途切れる)→堺・仁徳天皇陵 |
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上町断層帯の今後30年以内の発生確率は、最大で3%。危険度レベルは、中〜上です。 |
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この断層帯は1万年単位の周期で活動していることが最近の調査活動で判明しました。前回の地震から約2万8千年〜約9千年が経過しているといわれ、いつ起こってもおかしくないといわれています。 |
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上町断層帯が動いた場合、M7.5程度、震度は7〜6強の地震が発生すると推定されています。また、断層近くの地表面では東側が西側に対して相対的段差は、3.3mに達するとも予測されています。 |
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琵琶湖西岸断層帯 |
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琵琶湖西岸断層帯は、琵琶湖の西側、湖岸に沿って約59kmにわたって伸びている断層帯です。琵琶湖西岸断層帯は、従来1本の活断層に見られてきましたが、実際は9本ほどの活断層に分かれています。大津市を境に北部と南部に分かれ、以前動いたのは北部側で、2500年〜2800年前の弥生時代に動いたことがわかっていました。さらに最近の調査で、南部も800年〜900年前に動いたことがわかりました。 |
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琵琶湖西岸断層帯の今後30年以内の発生確率は、最大で9% →日本の主な活断層の中でも高いグループ |
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発生確率 9% > 8%(阪神大震災直前の発生確率) |
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琵琶湖西岸断層帯は、阪神大震災のM7.3より大きな規模の地震が予想され、琵琶湖全体が大きく揺れます。 |
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上下に動く断層なので、琵琶湖全体が激しく動き、琵琶湖周辺が水没する可能性がでています(前回弥生時代に起こった際に、琵琶湖周辺にあった集落が水没していることが調査でわかっています)。 |
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[近年の調査でわかったこと] |
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近年の調査で、琵琶湖西岸断層帯は丹波山地の下の西に向かって30度で傾斜していることがわかりました。以前考えられていたよりも深く、西側まで沈みこみ、京都の市街地全体をすっぽりと覆う形で、丹波山地まで伸びています。 |
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[注目!の仮説] |
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琵琶湖西岸断層帯と花折断層帯(滋賀県高島市今津町から京都府宇治市の58kmにわたって伸びる断層帯)の南部分が、地下でつながっているのではないかという仮説が出ています。 一方の活断層が思いっきり動いた時、もう一方も影響を受けて動くことが考えられ、大きな被害は、京都や滋賀ですが、大阪でも震度5強〜6近くの揺れが想定されています。 |
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花折断層 |
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花折断層は、滋賀県高島市今津町から京都府宇治市に至る、およそ58kmの断層帯です。過去の活動履歴などから北部分と南部分にわかれ、北部分が、400年前の江戸時代に地震(M7.5)が起こっていることがわかっています。 |
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一方京都市内を走る南部分は、いつ地震が起こったかわかっていません。 |
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花折断層南部の今後30年以内の発生確率は、最大で0.6% |
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発生確率0.6%(やや高い部類に入る)=交通死亡事故の3倍 |
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南部で起こった場合、M7.3程度の地震が発生する可能性があります。 |